埋金村(読み)うめがねむら

日本歴史地名大系 「埋金村」の解説

埋金村
うめがねむら

[現在地名]那珂川町埋金

不入道ふにゆうどう村の南、那珂川上流右岸に位置する。西の同川対岸は成竹なるたけ村、東は御笠みかさ平等寺びようどうじ(現筑紫野市)。南の市瀬いちのせ村・御箇山ごかやま村を経て肥前国へ至る道が通っていた。村名の由来はこの地で鐘を鋳造したところ、災いがあったのでその鐘を埋めたことによるという(続風土記)。埋鐘などとも記される(田圃志など)。小早川時代の指出前之帳では南畑みなみはた村のうちに含まれる。慶長石高帳には南畑内として梅金村とあり、慶長七年(一六〇二)の検地高は二三八石余。元禄五年(一六九二)には高二四〇石余、家数二三・寺一、人数一四六(田圃志)。石高書上帳案では郡帳高二四八石余。宝永五年(一七〇八)給知としない村に指定された(「郡役所記録」県史資料四)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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