城屋村(読み)じようやむら

日本歴史地名大系 「城屋村」の解説

城屋村
じようやむら

[現在地名]舞鶴市字城屋

高野たかの川が南の枝郷奥山おくやまの谷から北流してきて東に方向を変える谷の出口に位置し、割合開けた耕地に対している。小字河原かわらたにから登尾のぼりお峠を越えて南に行くと何鹿いかるが内久井うちぐい(現綾部市)に至る。当村から上福井かみふくいに至る台地端に城屋窯跡があり、須恵器が多く出土する。

古くは城谷と記したと伝え、山城・陣屋を構えた谷を意味したと考えられている。ここに拠っていた土豪は、一色氏(あるいは細川氏)に滅ぼされたといい、細川氏の時、現在の城屋に改められたと伝える。

慶長検地郷村帳に高三七一・三九石「城屋村」とみえ、「城屋村之内奥山」と注記されるように、枝郷に奥山があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android