ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「基礎工法」の意味・わかりやすい解説 基礎工法きそこうほうfoundation structure 基礎 (あるいは基礎構造) をつくる工法の総称。一般には荷重を地中深く伝える杭,深礎,ケーソンなどの地業で構成される基礎をつくる場合をいう。基礎工法には杭基礎工法,深礎工法,ケーソン基礎工法があり,そのほかに井筒基礎工法 (→井筒工法 ) などもかつてよく用いられた。杭基礎工法には鉄筋コンクリート製や鋼製の杭を打込んだり,穴を掘って埋め込んだりする既製杭工法と,掘った穴の中に鉄筋を組み,コンクリートを流し込んでつくる場所打ち杭工法などがある。深礎工法は,周囲の土を型枠で押えながら人力で穴を掘り,鉄筋コンクリートの台柱状基礎をつくる工法である。この工法は掘削機の搬入が困難な場合などに用いられている。ケーソン基礎工法は,地上で鉄筋コンクリートの筒体をつくり,その内側を掘削して沈設する方法で,オープンケーソンと,掘削部分への地下水流入を防ぐために掘削部を外気と遮断して高圧にするニューマチックケーソン工法などがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by