堅壁清野(読み)けんぺきせいや(その他表記)jiān bì qīng yě

改訂新版 世界大百科事典 「堅壁清野」の意味・わかりやすい解説

堅壁清野 (けんぺきせいや)
jiān bì qīng yě

中国,古代から近世まで長く行われた防御戦術の一つ。深溝を掘り,城壁の守りを堅くするとともに,田野にあるものいっさいを除去して,敵を苦しめる戦術をいう。無城郭の広範囲な郷村防衛の例として,嘉慶の白蓮教の乱を鎮圧した勒保龔景瀚(きようけいかん)等の策,城郭都市防衛の例として,無敵を誇る清の太祖ヌルハチを寧遠城に死守して敗走させた袁崇煥の策が知られている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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