嘉慶(読み)カケイ

デジタル大辞泉 「嘉慶」の意味・読み・例文・類語

かけい【嘉慶】

南北朝時代北朝後小松天皇の時の年号。1387年8月23日~1389年2月9日。

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精選版 日本国語大辞典 「嘉慶」の意味・読み・例文・類語

か‐けい【嘉慶・佳慶】

  1. 〘 名詞 〙 よろこび、祝うこと。めでたいこと。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「カイネンノ caqei(カケイ) チンチョウニ ソロ〈訳〉新年のお祝を申し上げます」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. [その他の文献]〔顔延之‐秋胡行〕

かけい【嘉慶】

  1. 南北朝末期、北朝、後小松天皇の代の年号。至徳四年(一三八七)八月二三日改元将軍足利義満時代。嘉慶三年二月九日康応(こうおう)と改元。出典は「毛詩正義」の「将嘉慶、禎祥先来見也」。

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日本の元号がわかる事典 「嘉慶」の解説

かきょう【嘉慶】

日本の元号(年号)。室町時代(南北朝時代)の1387年から1389年まで、後小松(ごこまつ)天皇の代の北朝が使用した元号。前元号は至徳(しとく)。次元号は康応(こうおう)。1387年(至徳4)8月23日改元。疫病流行の凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。『毛詩正義(もうしせいぎ)』を出典とする命名。嘉慶年間の南朝の天皇は後亀山(ごかめやま)天皇。南朝では元中(げんちゅう)(1384~1393年)の元号を使用した。室町幕府の将軍は足利義満(よしみつ)(3代)。◇「かけい」とも読む。

かけい【嘉慶】

⇒嘉慶(かきょう)

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普及版 字通 「嘉慶」の読み・字形・画数・意味

【嘉慶】かけい

めでたい。南朝宋・顔延之〔秋胡行、九首、七〕詩 堂に上りて嘉慶を拜し 室に入りては何(いづ)くに之(あし)せんかと問ふ

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