堅田弁財天社(読み)かたたべんざいてんしや

日本歴史地名大系 「堅田弁財天社」の解説

堅田弁財天社
かたたべんざいてんしや

[現在地名]秋芳町大字別府 堅田

弁天池のほとりにある池の守護神。正式には厳島いつくしま神社という。祭神は市杵島姫命(弁財天)・田心姫命・多芸津姫命。

創建について社伝は、大同元年(八〇六)安芸国宮島みやじま(現広島県佐伯郡宮島町)から分霊を勧請したとする。しかし当社に伝わる別府念仏踊(県指定無形民俗文化財)伝承では、別府長者が諏訪明神の夢告で、当地の北にあった弁天社を勧請して祀ったという。念仏踊の起源について「注進案」には「嘉万由来記ニ顕せし往古弁才天立願之利生ニ依て一郷の重宝たる清水を授りしよりして腰輪踊・鶏楽・花楽等執行仕来り候」とあって、池の恩恵に感謝して「郷中三軒に衰へ候迄は執り行ふべき祈誓」して始めたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android