堤田庄(読み)つつみたのしよう

日本歴史地名大系 「堤田庄」の解説

堤田庄
つつみたのしよう

尾張国の春部かすがべ海東かいとう・中島・知多丹羽の五郡に分布する荘園。「仁和寺御伝」第二代大御室性信の項、治暦二年(一〇六六)五月二五日条に「御修法孔雀経、二条関白教通、癰瘡祈也、平癒之間、尾張国堤田庄、阿波国篠原庄被進之」とあって、初め藤原氏摂関家領として成立し、治暦二年教通により仁和寺に寄進された。

平安後期と推定される尾張国山名庄下司等解(仁和寺文書)によれば、当庄は初め春部・海東・中島・知多・丹羽の五郡に分布していたとされ、免田系の荘園であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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