塊然(読み)カイゼン

デジタル大辞泉 「塊然」の意味・読み・例文・類語

かい‐ぜん〔クワイ‐〕【塊然】

[ト・タル][文][形動タリ]孤立しているさま。また、不動であるさま。
枯野の広きに―として横たわる石」〈紅葉金色夜叉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塊然」の意味・読み・例文・類語

かい‐ぜんクヮイ‥【塊然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 独りいるさま。孤立するさま。また、変化せず、動かないさま。
    1. [初出の実例]「もし眼を開て見ば、上に蒼々たるを天と名く。下は塊然たるを地と名く」(出典:慈雲短篇法語(1804))
    2. [その他の文献]〔荘子‐応帝王〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「塊然」の読み・字形・画数・意味

【塊然】かい(くわい)ぜん

ひとり安らかにおる。すぐれたさま。〔荘子、応帝王〕雕(てうたく)を朴に復(かへ)し、塊然として獨り其の形を以て立つ。而(ふんじ)として封なる哉(かな)。

字通「塊」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android