塔ノ岪(読み)とうのへつり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「塔ノ岪」の意味・わかりやすい解説

塔ノ岪
とうのへつり

福島県南部、南会津(みなみあいづ)郡下郷町(しもごうまち)にある大川右岸の奇勝。国指定天然記念物。新第三系凝灰岩、凝灰角礫(かくれき)岩、頁(けつ)岩などの互層からなる。大川の比高100メートル以上の断崖(だんがい)に、風化作用によってできた奇岩が連続する。「へつり」は「山の崖(がけ)」を意味する方言で、岩塔には屏風(びょうぶ)岩、舞台岩、獅子(しし)塔岩などの名が付されている。大川羽鳥(はとり)県立自然公園の一部。会津鉄道塔のへつり駅下車。

[中村嘉男]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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