日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩化パラフィン」の意味・わかりやすい解説 塩化パラフィンえんかぱらふぃんchlorinated paraffin アルカン(鎖式の飽和炭化水素、パラフィンは昔の慣用名)の水素原子が塩素原子で置換されたものをいう。塩素化パラフィンともいう。固体パラフィンの四塩化炭素溶液あるいは液状パラフィンに塩素を通じ、光の存在下で塩素化し合成する。塩素化度(塩素含有量)に応じ40%塩素品、50%塩素品、70%塩素品などがある。安価であり、難燃性、耐火性、電気絶縁性をもつ。可塑剤、潤滑油、船舶の防火塗料として用いられる。[谷利陸平][参照項目] | アルカン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例