パラフィン(その他表記)paraffin

翻訳|paraffin

デジタル大辞泉 「パラフィン」の意味・読み・例文・類語

パラフィン(paraffin)

石油から分離された白色半透明の固体炭素数16~40のメタン系炭化水素混合物融点はセ氏50~75度くらいで、水をはじく性質がある。ろうそく・マッチクレヨンなどの原料とする。石蝋せきろうパラフィン蝋
パラフィン系炭化水素」の略。
パラフィン紙」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「パラフィン」の意味・読み・例文・類語

パラフィン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] paraffin )
  2. パラフィンろう(━蝋)
    1. [初出の実例]「二十四年頃より『パラヒン』線を併用して不廉なる護謨線に代用せり」(出典:逓信史要(1898)〈逓信省編〉二)
  3. パラフィンけいたんかすいそ(━系炭化水素)
  4. パラフィンし(━紙)
    1. [初出の実例]「もってゐる花束の濡れたパラフィンが」(出典:愛の渇き(1950)〈三島由紀夫〉二)

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改訂新版 世界大百科事典 「パラフィン」の意味・わかりやすい解説

パラフィン
paraffin

脂肪族鎖式飽和炭化水素アルカン)およびパラフィンワックスparaffin waxのこと。パラフィンワックスは石蠟(せきろう)ともいい,アルカンCnH2n+2の炭素数nが約20以上のものの混合物で,常温では白色半透明の蠟状の固体(ときに結晶性)。融点45~65℃,比重約0.9。化学的には非常に安定,エーテルおよび熱アルコールに溶ける。パラフィン基原油の含蠟油留分を冷却して凝固したパラフィンを集めて精製する。地蠟として天然にも産し,褐炭,歴青炭にも含まれる。ろうそく,パラフィン紙,防水剤,薬用,クレヨン原料などに用いられる。炭素数10~20程度のパラフィンは重質ナフサのうちの軽質軽油から分離される。高度に精製したものは,流動パラフィンという。なお,炭素鎖に枝分れのないパラフィン(ノルマルパラフィン)のおもな用途を,表に示す。
アルカン
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百科事典マイペディア 「パラフィン」の意味・わかりやすい解説

パラフィン

脂肪族鎖式飽和炭化水素アルカン)およびパラフィンワックス(石蝋(せきろう)ともいう)のこと。後者は潤滑油留分の原料から分離される白色半透明の蝋状の固体で,アルカンC(/n)H2(/n)(/+)2の炭素数nが約20以上の混合物。ろうそく,パラフィン紙,電気絶縁材料などの製造利用
→関連項目原油石油

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パラフィン」の意味・わかりやすい解説

パラフィン
ぱらふぃん
paraffin

アルカン(パラフィン系炭化水素)の同義語として用いられる場合と、パラフィンろうのことをいう場合とがある。

[編集部]

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化学辞典 第2版 「パラフィン」の解説

パラフィン
パラフィン
paraffin

[同義異語]アルカン

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栄養・生化学辞典 「パラフィン」の解説

パラフィン

 アルカンともいう.飽和炭化水素で,通常はその混合物.

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