耐火塗料ともいう。木材に塗装してその引火および燃焼を困難にする特殊塗料の総称。組成として顔料、ビヒクル(展色料)、希釈剤からなり、ビヒクルによってその効力を発生する。次のようなものがある。(1)ビヒクルとしてケイ酸アルカリを水に溶解し、それにクレー、タルク、アスベストなどの顔料を加えたもの。(2)カゼインのような難燃性物質の水溶液に顔料を混合したもの。さらに(3)として、(1)と(2)の混合したものがある。最近ではポリ塩化ビニルに塩化パラフィンなどを加え、これに顔料を配合したものがある。
防火塗料は塗料中の顔料の容積が50%以上のとき、または顔料成分中の酸化アンチモンSb2O3が20%以上含まれていると防火性が大になる。また、塗料中の塩化パラフィンの量が30%ないし55%のとき防火性は大である。ポリ塩化ビニルのそれ自身の含量で40%以上のときである。
[垣内 弘]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
被塗物の火災による着火,延焼を防ぐために塗る塗料。表にその種類,組成,特性を示す。現在の防火塗料は美装性,効果ともに十分でなく,あまり実用されていない。
執筆者:大藪 権昭
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
被塗物が着火,燃焼しにくい塗料.ケイ酸塩セメントなどの無機質塗膜と,ハロゲンを含む高分子ビヒクルによる有機質塗膜とがある.顔料としては,酸化アンチモンなど耐火性の無機顔料が配合される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新