塩化ヒドラジニウム(読み)エンカヒドラジニウム

化学辞典 第2版 「塩化ヒドラジニウム」の解説

塩化ヒドラジニウム
エンカヒドラジニウム
hydrazinium chloride

塩酸ヒドラジンともいう.【】塩化ヒドラジニウム(1+):N2H5Cl(68.51).N2H6Cl2分解またはアンモニアとクロロアミンNH2Clとの反応によりつくられる.無色の立方晶系結晶.融点92.6 ℃.水,液体アンモニアに可溶.結晶は240 ℃ で分解する.[CAS 2644-70-4:N2H4・HCl]【】塩化ヒドラジニウム(2+):N2H6Cl2(104.97).ヒドラジン水和物と塩化水素の反応によって得られる.融点198 ℃.密度1.42 g cm-3.潮解しやすい結晶.水に易溶,エタノールに可溶.塩化水素ガス中に含まれる塩素捕そく剤還元剤,有機ヒドラジン誘導体の合成などに用いられる.[CAS 5341-61-7:N2H4・2HCl]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む