最新 地学事典 「塩基性前線」の解説
えんきせいぜんせん
塩基性前線
basic front
花崗岩体の周縁部は岩体内部に比べ塩基性であることが多い。現代では結晶分化作用や周辺の岩石との同化作用で形成したと考えられているが,かつて花崗岩化作用の考えが隆盛をきわめたころは,泥質堆積岩が交代作用を受けて花崗岩化される過程で,余分なFe, Mg, Caなどが変成地域の中央から外方へ向かってはき出され,このとき,はき出された元素は花崗岩化作用の前縁に濃集・集積し,Mg-Fe鉱物に富む塩基性岩を形成するとし,これを塩基性前線と称した。D.L.Reynolds(1946)命名。現代ではほとんど使用されない。
執筆者:田結庄 良昭・小林 英夫
参照項目:塩基性周縁相
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

