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交代作用 こうたいさよう metasomatism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

交代作用
こうたいさよう
metasomatism

岩石が外から加わった物質と反応して,化学組成が変る作用の総称。火成岩変成岩,鉱床の成因や変成作用の場合に用いる。鉱床の生成過程では,鉱物や岩石の形が変らないのに,化学組成が異なるものに置き換えられる作用をいう。

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デジタル大辞泉の解説

こうたい‐さよう〔カウタイ‐〕【交代作用】

岩石中に浸透してきたガスや熱水溶液により、既存の岩石の成分と移動してきた物質とが置換され、新しい鉱物ができる作用。→熱水鉱床

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百科事典マイペディアの解説

交代作用【こうたいさよう】

岩石中に浸透してきた液体の化学作用で,岩石の鉱物成分が移入物質と置換され新しい鉱物ができる作用。たとえば,ケイ酸分を溶かした熱水の交代作用でほとんど石英だけからなる岩石ができるケイ化作用,あるいは石灰岩と交代してスカルン鉱物を生じるスカルン化作用など。

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岩石学辞典の解説

交代作用

変成作用で一般に行われる現象で,岩石の原岩の総化学組成が外部から揮発成分や溶液などの物質が導入あるいは放出されて変化し,本来あった物質が化学反応によって別の異なった化学組成の鉱物で置換される過程.交代作用で形成された岩石は,成分の移動によって元の岩石の化学組成が非常に変化するが,もともとの岩石の組織が残っていることもある[Naumann : 1826, Lindgren : 1912].鉱床生成の場合には鉱物または岩体の形をほぼ残して,化学組成の異なる鉱物または岩石に置換される作用をいう[片山ほか : 1970].交代作用は一般に接触変成作用や深部における変成作用など高い温度や圧力の条件下の変成作用に伴われる.交代作用の起こる過程では溶融体などの存在は必要ないが,全体の系は開放されている必要がある[鈴木 : 1994].

交代作用

(1) 物質が他の物質によって置換される作用.鉱物または岩石の形をほぼ残して,化学組成の異なる鉱物または岩石に置換される作用.(2) 交代作用(metasomatism)(3.1.1(4))と同義に用いる.

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世界大百科事典 第2版の解説

こうたいさよう【交代作用 metasomatism】

岩石が外界と物質の交換をすることで,その化学成分を変化させる作用のこと。交代作用には2通りの意味がある。一つは小規模な交代作用で,岩石に含まれている鉱物が化学成分を異にする他の鉱物に置き換えられるプロセスを意味し,他は大規模な花コウ岩体(バソリス)や花コウ岩質地殻の成因を説明しようとする花コウ岩化作用説に用いられる交代作用を意味する。前者の交代作用は広く認められているが,後者の意味の交代作用は証明が一般に困難な考え方で,今日ではその作用の存在を疑う人が多い。

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大辞林 第三版の解説

こうたいさよう【交代作用】

岩石中に熱水溶液などが浸透して物質が入れかわり、新しい鉱物を生ずる作用。また、そのために岩石の化学組成が変化すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

交代作用
こうたいさよう

岩石の変成作用に際して、原岩の化学組成が著しく変化する現象。たとえば、火成岩の貫入によって接触変成作用を受けた石灰岩層に、緑簾(りょくれん)石、透輝石、カルシウムざくろ石などからなる岩石が生じたり、蛇紋岩中に取り込まれた玄武岩や斑糲(はんれい)岩が、ハイドロざくろ石やベスブ石などからなる岩石に変化するのは交代作用である。また、泥岩中に挟まれた石灰岩の薄層が、変成作用に際して泥岩と反応し、両者の間に角閃(かくせん)岩質の部分ができるような現象も一種の交代作用とされている。花崗(かこう)岩のなかには、泥岩が広域変成作用を受けたときに、大規模な交代作用がおこったために生成したものがあるという説があるが、確かではない。[橋本光男]

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世界大百科事典内の交代作用の言及

【接触交代鉱床】より

…マグマの活動により発生する高温の鉱化流体が岩石中を移動・上昇するときに,石灰岩やドロストーンの中を通過すると化学的に反応して,これらの岩石をケイ酸塩鉱物の集合体で置き換えてしまう。このような地質現象は交代作用とよばれ,新しく生成したケイ酸塩鉱物よりなる岩石はスカルンとよばれる。この際,鉱化流体中に溶存していた鉄,銅,亜鉛,鉛,タングステン,モリブデン,スズなどの有用金属も,硫化物や酸化物として沈殿して鉱床をつくる。…

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