日本歴史地名大系 「塩山古墳群」の解説 塩山古墳群しおやまこふんぐん 大阪府:豊能郡能勢町片山村塩山古墳群[現在地名]能勢町片山 上山山田(やまだ)・山辺(やまべ)・大路次(おおろじ)の三河川の合流点近くにそびえる独立山塊から、北に派生する丘陵上に築造された古墳群。方墳二基と円墳九基が数えられるが、これらは四つの小群に分けられる。なお同丘陵に分布する前方後円墳一基(狐塚古墳)・円墳八基を併せて塩(しお)古墳群と総称することがある。群中最高所を占めるのは、一辺約二三メートル・高さ三メートルの方墳で、円筒埴輪と葺石が認められる。ほかに筒形器台と思われる須恵器の小片が出土しており、これら遺物の年代観から古墳の築造時期は五世紀後半に求められる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報