塵別村(読み)ちりべつむら

日本歴史地名大系 「塵別村」の解説

塵別村
ちりべつむら

[現在地名]室蘭市宮の森町みやのもりちよう一―四丁目・寿町ことぶきちよう一―三丁目・日の出町ひのでちよう一―三丁目・水元町みずもとちよう神代町かみしろちよう高砂町たかさごちよう一―五丁目・知利別町ちりべつちよう一―四丁目・天神町てんじんちよう

明治六年(一八七三)から同一五年二月までの室蘭郡の村。室蘭郡の陸地側北東部にあり、東は幌別ほろべつ鷲別わしべつ(現登別市)、西は輪西わにし村に接し、南は室蘭湾を隔てて室蘭市街に相対し、北は室蘭官林である(明治一五年「室蘭郡内調査景況」新室蘭市史)近世チリベツとよばれた。明治三年に仙台藩角田領の家臣添田竜吉一家四人が単独入植して開拓の道を開き、同一四年旧藩士三〇戸が入植して集落を形成、当時の様子は「村中ヲ串クモノヲ塵別川ト云フ、(中略)此地ノ住ミタルモノ三十五戸、川ノ左右ニ沿フテ村落ヲ成セリ、而シテ飲用其他耕地ノ灌養水ハ皆此川ヨリス、川ノ南ハ稍平坦ニシテ塵別谷地ト称スル広漠タル湿地アリ、移民水田ヲ開クノ企テアリ」というものであった(前掲調査景況)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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