ほろ(読み)ホロ

デジタル大辞泉 「ほろ」の意味・読み・例文・類語

ほろ[副]

[副]
涙の落ちるさま。ほろり
「―と泣いたる可愛さ」〈浄・女護島
キジホトトギスなどの鳴く声を表す語。ほろろ
「いづれ山路のほととぎす、―と鳴いたをいついつ忘れう」〈浄・吉野忠信
[類語](2かあかあがちゃがちゃかりかりきゃっきゃっくつくつぼうしけいけいけろけろけんけんこんこんこんこけこっこうかなかなごろにゃんじいじいじいちちよちちよちちろちゅうちゅうちゅうちりちりちんちろりんつくつくぼうしつづりさせてっぺんかけたか東天紅トッケイにしはつにゃあにゃあにゃんにゃんぴいちくぱあちくぴいぴいひとくひよひよぴよぴよぶっぽうそうほうほけきょほぞんかけたかぽっぽほろほろほろろめえめえもうもうりんりんわんわんわん

ほろ[接頭]

[接頭]名詞形容詞に付いて、少し、なんとなく、などの意を表す。「ほろ酔い」「ほろにがい」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ほろ」の意味・読み・例文・類語

ほろ

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 雉子(きじ)山鳥・杜鵑(ほととぎす)などの鳴き声を表わす語。
    1. [初出の実例]「山鳥のほろと鳴くを聞きても」(出典:方丈記(1212))
  3. 涙を一滴こぼすさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「さめほろと泣き々する」(出典:米沢本沙石集(1283)一〇本)

ほろ

  1. 〘 接頭語 〙 名詞・形容詞などに冠して、すこし、なんとなくの意を表わす。「ほろ酔い」「ほろにがい」など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ほろ」の意味・わかりやすい解説

ホロ
ほろ
Jolo

フィリピン南西部、スル諸島の主島であるホロ島港町スル州州都。人口8万7998(2000)。イスラム教徒のタウスグ人が多い。古くから南海交易の拠点で、スペイン植民地時代からマニラ中央政府支配に抵抗した歴史をもつ。15世紀から19世紀には、スル諸島を勢力下におくイスラム王国であるスル王国の中心地として栄えた。漁業、ココナッツ栽培が行われる。

高橋 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ほろ」の意味・わかりやすい解説

ホロ
Jolo

フィリピン南西部,スル諸島のホロ島北西岸にある港町。スル州の行政庁所在地。良港を擁し,マニラやミンダナオ島サンボアンガボルネオ (カリマンタン) 島,シンガポールとの中継港としてにぎわう。 15世紀中葉にスル諸島を統治するスルタンの居住地となった。 1876年スペイン人が町を焼払い,城塞を建設。 1940年スルタン制度は廃止されたが,現在もスル諸島のイスラム社会の中心地である。漁業,真珠採取も盛ん。人口5万 2429 (1980) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「ほろ」の読み・字形・画数・意味

】ほろ

がまとあし。

字通「」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android