塵劫(読み)ジンコウ

デジタル大辞泉 「塵劫」の意味・読み・例文・類語

じん‐こう〔ヂンコフ〕【××劫】

《「じんごう」とも》仏語
塵点劫じんでんごう」の略。
きわめて小さい数と、きわめて大きい数。

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精選版 日本国語大辞典 「塵劫」の意味・読み・例文・類語

じん‐こうヂンコフ【塵劫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じんごう」とも ) 仏語。
  2. 塵点劫(じんでんごう)のこと。また転じて、はかりしれないほどの長い年代。永劫
    1. [初出の実例]「故能感通之理、紛綸於沙界、報施之途、昭彰於塵劫者矣」(出典:日本三代実録‐貞観元年(859)四月)
    2. 「塵劫久遠成道の如来は不殺生戒のあらはるるところなり」(出典:十善法語(1775)二)
    3. [その他の文献]〔斉書‐顧歓伝〕
  3. 俗世間。世の汚れ。
    1. [初出の実例]「噫名書名画有何罪而遭遇若人、罹是塵劫乎」(出典:随筆山中人饒舌(1813)下)
  4. きわめて小さい数(塵)ときわめて大きい数(劫)。

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