塵劫(読み)ジンコウ

デジタル大辞泉 「塵劫」の意味・読み・例文・類語

じん‐こう〔ヂンコフ〕【××劫】

《「じんごう」とも》仏語
塵点劫じんでんごう」の略。
きわめて小さい数と、きわめて大きい数。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塵劫」の意味・読み・例文・類語

じん‐こう ヂンコフ【塵劫】

〘名〙 (「じんごう」とも) 仏語。
塵点劫(じんでんごう)のこと。また転じて、はかりしれないほどの長い年代。永劫
※三代実録‐貞観元年(859)四月「故能感通之理、紛綸於沙界、報施之途、昭彰於塵劫者矣」
※十善法語(1775)二「塵劫久遠成道の如来不殺生戒のあらはるるところなり」 〔斉書‐顧歓伝〕
俗世間。世の汚れ。
随筆山中人饒舌(1813)下「噫名書名画有何罪而遭遇若人、罹是塵劫乎」
③ きわめて小さい数(塵)ときわめて大きい数(劫)。

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