デジタル大辞泉 「塵泥」の意味・読み・例文・類語 ちり‐ひじ〔‐ひぢ〕【×塵▽泥】 1 ちりと、どろ。「高き山も麓の―よりなりて」〈古今・仮名序〉2 とるにたりないもの。「かかる聞えあらば、兵衛が身は何の―にかならむ」〈宇津保・藤原の君〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「塵泥」の意味・読み・例文・類語 ちり‐ひじ‥ひぢ【塵泥】 〘 名詞 〙① ちりとどろ。[初出の実例]「知里比治(チリヒヂ)の数にもあらぬわれ故に思ひわぶらむ妹が悲しさ」(出典:万葉集(8C後)一五・三七二七)② 転じて、つまらないもの、とるに足りないもの。ちりあくた。[初出の実例]「かかる聞えあらば、兵衛が身はなにのちりひじにかならん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例