増利村(読み)まさりむら

日本歴史地名大系 「増利村」の解説

増利村
まさりむら

[現在地名]八代町増利

あさ川の扇端に位置し、北は大間田おおまだ村、同川を境に南は石橋いしばし(現境川村)地名は同川流末の荒蕪地を新開した増分・徳分に由来するという(甲斐国志)。永禄四年(一五六一)の番帳の二四番に「ますりの禰宜」とみえ、勤番社は当地の馬蔵ばぞう明神にあたると考えられる。天正一〇年(一五八二)には徳川家康から「増利」のうち五貫九〇〇文が多田三八正吉に(同年九月二日「徳川家印判状写」記録御用所本古文書)、「増利之郷」のうち一五〇貫文などが内藤源介正重に(同年一〇月一七日「徳川家印判状写」同古文書)、それぞれ安堵された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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