売生野村
うりうのむら
南流する汗見川の中流域西側に位置する山村で、沢柿内村の西にあたる。「土佐州郡志」には汗見川村内の一小村としてみえる。
戦国時代、土佐郡朝倉城(現高知市)に居城し土佐中央部に一大勢力を誇った本山氏は、永禄六年(一五六三)長宗我部元親の攻撃を受けて城を放棄し、本拠地の本山へ帰った。しかし翌七年本山城も捨てて売生野に退いた。売生野は山また山の中で、本山氏は地内嵯峨野と売生野の両集落の間にある峻嶮な山に籠ったといわれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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