本山町(読み)もとやまちよう

日本歴史地名大系 「本山町」の解説

本山町
もとやまちよう

面積:一三四・三六平方キロ

高峻な四国山地の中央部で、県の北部に位置し、北は愛媛県伊予三島いよみしま市、東は長岡郡大豊おおとよ町、西は土佐郡土佐町・大川おおかわ村、南は香美郡土佐山田とさやまだ町・南国市に接する。町は南北に細長く、中央やや南寄りを吉野川が東流し、それに北部山間地から汗見あせみ川・なめ川、南部山間からかしノ川・木能津きのうづ川をはじめ多くの谷川が流れ込む。集落・耕地は標高二五〇―七四〇メートルの間に点在。東流する吉野川を境に北部には工石くいし山・白髪しらが山など一千五〇〇メートル級の山々が連なり森林帯を形成、低地では畑作が行われ、南部には国見くにみ(一〇八九・一メートル)があるが北部の山々に比し比較的低く、樫ノ川・木能津川流域には階段状に田地が開ける。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本山町」の意味・わかりやすい解説

本山〔町〕
もとやま

高知県北部,愛媛県境の町。吉野川上流域にある。 1910年町制。 55年吉野村と合体平安時代からの交通の要地で,戦国時代本山氏の居城を中心に発達し,江戸時代には野中兼山により開田が進められた。農林業が主で,土佐赤牛の産地として知られる。紅廉石は特産。北部の白髪山にはヒノキの保護林があり,周辺は白髪山県立自然公園に属する。吉野川に沿って国道 439号線が通じる。面積 134.22km2人口 3261(2020)。

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事典 日本の地域遺産 「本山町」の解説

本山町

(高知県長岡郡本山町)
日本で最も美しい村指定の地域遺産。
本山町は、四国山脈の中央部に位置し、総面積の内91.1%は山林が占める典型的な農山村。吉野川北部一帯は白髪山県立自然公園を有する森林地域。南部は比較的なだらかで、棚田や畑等が形成される

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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