岩石学辞典 「変化図」の解説 変化図 火成岩の岩石群の化学組成の変化傾向を知るために,横軸にSiO2を,縦軸にはその他の成分を表した図を変化図(variation diagram)という[Harker : 1909].この図は簡単であるにもかかわらず多くの情報をあたえるので,現在でも広く使用されており,変化図またはハーカー図(Harker diagram)と呼ばれている.しかし成分の変化図はパーセントという比率で表し,さらに化学分析値の合計が100%に近く一定であるために,SiO2量の多い部分では他の成分が少なくなることは避けられない.ハーカー図のような全体の量が一定の数値の比較には数値の取り扱いの上で様々な問題がある[Chayes : 1971]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報