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変朽安山岩 へんきゅうあんざんがんpropylite

岩石学辞典の解説

変朽安山岩

リヒトホーフェンはシェラネヴァダの緑色岩─粗面岩をプロピライト(propylite)と命名した[Richthofen : 1860, 1868].ジュドはハンガリーの岩石がシェラネヴァダの岩石のように非常に変質していることを示した[Judd : 1876].デルターは変質していない岩石は安山岩であることを見いだした[Doelter : 1879].現在ではプロピライトは,安山岩あるいはデーサイトが熱水変質を受けたものの名前として使われている.一般に二次的な方解石,石英などのシリカ鉱物,緑泥石,緑簾石,硫化鉱物などを含んでいる[Rosenbusch : 1879].ギリシャ語のpropolosは前を行く使用人の意味.proは前,pyleは門を意味し,アテネのアクロポリスの入口の列柱門をpropylaeaと呼ぶ.
多くの研究者によって調べられたが,特に鉱床関係に伴われる変質作用と関係した研究が多い[今井 : 1991].安山岩などが変質作用を受けた岩石とする考えが多いが,プロピライトの岩体で噴出した熔岩の産状を示すものがり,大きな岩体全部が一様な変質をしていることから,初めからプロピライト・マグマによって形成された火成岩という考えがある[Ishikawa : 1960].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

百科事典マイペディアの解説

変朽安山岩【へんきゅうあんざんがん】

プロピライト

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

変朽安山岩
へんきゅうあんざんがん

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の変朽安山岩の言及

【プロピライト】より

…安山岩や石英安山岩などの火山岩の熱水変質作用により生じた緑色の岩石。変朽(へんきゆう)安山岩とも呼ぶ。鉱床を取り巻く原岩が熱水の作用により変質する場合の〈母岩の変質〉の一つであって,日本では特に第三紀に形成された金,銀,銅,鉛,亜鉛の鉱脈型の鉱床の母岩の変質にみられる例が代表的なものである。…

※「変朽安山岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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