夏戸城跡
なつどじようあと
[現在地名]寺泊町夏戸 城の腰
夏戸集落背後の丘陵尾根先端、標高六六メートルにある。馬蹄形の尾根には郭・空堀・土塁が残り、夏戸の集落には九平屋敷・平七屋敷などの地字がみえる。城主は守護上杉氏の被官志駄氏。弥彦神社所蔵の大太刀(国指定重要文化財)に応永二二年(一四一五)一二月日の紀銘で「源定重」とあるのは志駄修理亮定重といわれる。志田氏と当地とのかかわりは、明応六年(一四九七)に志駄景義が子の春義に夏戸・吉竹などを譲った譲状(同年一二月二一日付「志駄景義譲状」西条文書)に初めて現れる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 