弥彦(読み)やひこ

改訂新版 世界大百科事典 「弥彦」の意味・わかりやすい解説

弥彦[村] (やひこ)

新潟県中部,西蒲原(にしかんばら)郡の村。人口8582(2010)。越後平野西端に位置する弥彦山(634m)の東麓にある。JR弥彦線が町域南部を通る。越後国一宮弥彦神社門前町として発達し,北陸街道宿場でもあった。佐渡弥彦米山国定公園の弥彦地区の中心であり,観音寺温泉弥彦温泉,越後七浦など多くの観光地がある。春は湯かけまつり,夏は灯籠まつりがある。農業は米の単作から多角的経営に変わりつつあり,特に枝豆の生産が盛ん。観光と結びついたブドウ栽培が井田丘陵を中心に盛んである。1964年造成の矢作(やはぎ)工業団地は三条,燕の洋食器工業地帯の外縁にあたり,金属製品工場が多数進出している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android