夕陰(読み)ユウカゲ

デジタル大辞泉 「夕陰」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐かげ〔ゆふ‐〕【夕陰】

夕方、日の光が当たらず陰になっている所。
影草の生ひたる宿の―に鳴くこほろぎは聞けど飽かぬかも」〈・二一五九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夕陰」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐かげ ゆふ‥【夕陰】

〘名〙 夕方、物にさえぎられて日の光の当たらない所。
[補注]「万葉‐二一五九」の「影草の生ひたる屋外(やど)の暮陰(ゆふかげ)に鳴く蟋蟀は聞けど飽かぬかも」の「暮陰」をこの意とする説もある。

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普及版 字通 「夕陰」の読み・字形・画数・意味

【夕陰】せきいん

夕かげ。宋・仲淹〔岳陽楼記〕山を銜(ふく)み、長江み、湯湯(しやうしやう)として、さまに際涯無く、暉(てうき)夕陰、氣象千なり。

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