外回(読み)そとまわり

精選版 日本国語大辞典 「外回」の意味・読み・例文・類語

そと‐まわり ‥まはり【外回】

〘名〙
事物の外部のめぐり。外の周囲。
歌舞伎隅田川続俤(法界坊)(1784)二「此刀の身を廿両の質に〈略〉思付いたは此刀。外廻(ソトマハ)りさへかうしてあれば、良人の尋ぬる間は合はうものと」
※雁(1911‐13)〈森鴎外〉八「高い土塀の外廻(ソトマハリ)に殺竹(そぎだけ)が斜に打ち附けてある」
② 家屋敷や城などの外を見回りあるくこと。また、その職名。
③ 商店、会社などで、店内や社内の仕事でなく外に出掛けて、取引先などを回り歩くこと。また、その役目外務。外勤。
落語・湯屋番(1893)〈三代目三遊亭円遊〉「湯屋の外廻りは木拾ひで御坐いますヨ」
複線の環状線電車や、環状道路などで、外側を回る路線。⇔内回り
※されどわれらが日々(1963)〈柴田翔〉第五の章「外まわりの国電はまだこなかった」

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