外国為替資金貸付制度(読み)がいこくかわせしきんかしつけせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外国為替資金貸付制度」の意味・わかりやすい解説

外国為替資金貸付制度
がいこくかわせしきんかしつけせいど

輸出貿易金融は船積み前 (輸出為替取組み前) の輸出前貸し金融と船積み後 (輸出為替取組み後) の輸出金融とに大別されるが,本制度は後者に関するもの。外国為替銀行 (外国為替公認銀行外国為替専門銀行 ) が輸出業者から買取った期限付輸出手形を引当てに,外国為替銀行に対して低利の円資金を日本銀行が融通する制度。 1953年以来実施されてきた外国為替引当貸付制度が 61年に拡大強化されてできた。輸出を金融面からの優遇により促進することを目的としていたため,70年以降輸出の正常化をはかるために整理が進められ,72年3月以来運用が停止されている。 (→貿易金融 )

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