最新 地学事典 「多板綱」の解説
たばんこう
多板綱
学◆Polyplacophora 英◆chiton
軟体動物の一綱。ヒザラガイ類とも。体は左右相称で扁平。頭部に眼・触角を欠く。背面は外套(が)(いとう)膜とそこから分泌された8枚の石灰質殻板に被われる。殻板を取り囲む部分は肉帯と呼ばれ,石灰質の棘やうろこで被われる。腹面には吸盤状の足と,その前方に口がある。足と口の周囲は溝状の外套腔となっており,腔内両側には多数の鰓(えら)が並び,後端には肛門が開孔する。海生。カンブリア紀後期に出現,新生代に増加し,現生約900種,化石430種が知られる。
執筆者:鈴木 清一・齋藤 寛
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

