ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多系交配」の意味・わかりやすい解説 多系交配たけいこうはいmultiple cross 多系交雑ともいう。多くの系統の間の雑種をつくる方法。雑種強勢を示す性質を利用して,主として収量などの量的形質の改良に用いられる育種法の一種。これに対し2つの近親交配系の間に雑種をつくる方法を単交雑といい,2つの単交雑の間に雑種をつくる方法を複交雑という。多系交配は,2つの複交雑の間の雑種を利用する方法と,多数の系統の種子を隔離圃場に混合播種して数年間放任受粉させて採種したもの,または複交雑を隔離圃場で数年間放任受粉させたものを用い,それらの間の雑種をつくる方法とがあるが,あとの方法が有利である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by