多角決済(読み)たかくけっさい(その他表記)multilateral settlement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多角決済」の意味・わかりやすい解説

多角決済
たかくけっさい
multilateral settlement

貿易収支尻の決済多国間の相互決済で行うこと。2国間の清算を行う場合には,入超あるいは出超一方かたより縮小均衡に陥るおそれがある。多角決済はこのような弊害を除去しようとするもので,第2次世界大戦直後ヨーロッパの 18ヵ国で結ばれたヨーロッパ決済同盟 EPUはその一例である。なお EPUは 1958年末に西ヨーロッパ通貨が交換性を回復するに伴って解散し,ヨーロッパ通貨協定 EMAに引継がれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android