多高田窯跡(読み)たこうだようせき

日本歴史地名大系 「多高田窯跡」の解説

多高田窯跡
たこうだようせき

[現在地名]三本木町桑折 芦ノ口

三本木町役場の南二キロに位置する。付近は低い丘陵地帯で、窯跡は尾根に近い斜面を利用して構築されていた。窯跡は一基しかなく、昭和五二年(一九七七)発掘調査された。煙道部と焼成室の大部分がすでに破壊されていたが、燃焼室と焼成室との境に大きな分焔柱をもつ地下式窖窯であった。窯跡の内部と灰原から多数の陶片が出土した。すべて無釉の赤く酸化焔焼成されたもので、甕・壺・擂鉢など日常生活に欠くことのできない雑器である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android