夜目(読み)ヨメ

デジタル大辞泉 「夜目」の意味・読み・例文・類語

よ‐め【夜目/夜眼】

夜、暗い中で物を見ること。また、夜、物を見る目。「―にも白く見える花」「―がきく」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夜目」の意味・読み・例文・類語

よ‐め【夜目・夜眼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜間、見ること。また、夜、物を見る目。
    1. [初出の実例]「鶯の春になるらし春日山霞たなびく夜目(よめ)に見れども」(出典万葉集(8C後)一〇・一八四五)
    2. 「御車寄せたる中門の、いといたう、ゆがみよろぼひて、よめにこそ、しるきながらも」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
  3. 馬の前脚膝上内側にある白い節状のもの。これのある馬は夜間によく走るとされる。夜目の節(ふし)。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「よめのつきざまつまねのほね、くろがねをのべたるごとく也」(出典:幸若・馬揃(室町末‐近世初))

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