夜遊(読み)ヤユウ

デジタル大辞泉 「夜遊」の意味・読み・例文・類語

や‐ゆう〔‐イウ〕【夜遊】

夜、遊び歩くこと。夜間遊宴
「―の人は尋ね来ってらむとす」〈和漢朗詠・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夜遊」の意味・読み・例文・類語

や‐ゆう‥イウ【夜遊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜、遊び楽しむこと。夜の遊宴。
    1. [初出の実例]「雲断星稀縦夜遊、料知漁父掉孤舟」(出典菅家文草(900頃)五・賦晴霄将見月)
    2. 「夜遊の人は尋ね来って把らんとす 寒食の家には折り得て驚くべし〈源順〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    3. [その他の文献]〔曹丕‐与呉質書〕
  3. やゆう(夜遊)の舞楽(ぶがく)」の略。
    1. [初出の実例]「夜遊を奏して、舞ひ給ふ」(出典:謡曲・輪蔵(1541頃))

よ‐あそび【夜遊】

  1. 〘 名詞 〙 夜、遊ぶこと。夜に遊び歩くこと。特に、夜、遊里などで遊ぶこと。また、その遊び。やゆう。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「奥さんの御有りるのに、夜遊びはおやめたがええぞなもし」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一一)

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