大シリア主義(読み)だいシリアしゅぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大シリア主義」の意味・わかりやすい解説

大シリア主義
だいシリアしゅぎ

シリアレバノンヨルダンパレスチナイラクの大シリア地域 (三日月地帯) を統合しようとする考え方。これらの地域はオスマン帝国の一元的支配もあって共通の文化的伝統をもち,統合の試みがいくつかなされてきた。たとえば 1965年に設立されたアラブ共同市場 ACMや 89年に発足したアラブ協力会議 ACCなどがあげられる。王政時代のイラクでは,イラク,ヨルダンの両ハーシム王家が大シリア主義を掲げて地域統合の覇権を企図したこともあった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む