大下条郷(読み)おおしもじようごう

日本歴史地名大系 「大下条郷」の解説

大下条郷
おおしもじようごう

現大下条一帯に比定される戦国期の郷。永禄六年(一五六三)と推定される亥七月六日の武田信玄印判状(保坂達家文書)によると、武田信玄は大下条などに釜無川の治水を命じ、元亀三年(一五七二)三月二六日の武田家印判状写(甲斐史料集成稿)によると、信玄は大下条郷など六郷上条かみじよう堰が破損したので談合して再興するよう命じている。この地が武田氏の治水と深くかかわっていたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android