大入渓谷(読み)おおにゅうけいこく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大入渓谷」の意味・わかりやすい解説

大入渓谷
おおにゅうけいこく

愛知県北設楽(きたしたら)郡東栄町の東部を流れる大入川の渓谷。天竜川水系の大千瀬(おおちせ)川に合流する大入川は合流点から上流の12キロメートルの間、角閃(かくせん)黒雲母花崗(かこう)岩の断崖(だんがい)絶壁の渓谷美を有し、天竜奥三河(おくみかわ)国定公園に含まれている。上流の豊根(とよね)村古真立(こまだて)には新豊根ダムみどり湖)、新豊根発電所もでき、運転開始は1972年(昭和47)。最大出力112.5万キロワット。新豊根ダムを上池、佐久間(さくま)ダムを下池とする揚水式発電所

[伊藤郷平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大入渓谷の言及

【大入川】より

…全長29km,流域面積151km2。下流の東栄町で大入渓谷とよぶ渓谷美をつくるが,過疎化で廃村も生じた。中流では新豊根ダム(112.5万kW)が1972年に完成。…

※「大入渓谷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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