大別当村(読み)おおべつとうむら

日本歴史地名大系 「大別当村」の解説

大別当村
おおべつとうむら

[現在地名]月潟村大別当

なかくち川左岸堤防沿いに立地し、月潟村の南に連なる。南は六分ろくぶ(現中之口村)、西ははり曾根そね(現同上)に接する。承久の乱後、順徳上皇佐渡流罪の時近仕していた親王家の別当の一人が後年当地に住み、「王の別当」と称したことが村名の起りと伝える(月潟村誌)。元和六年(一六二〇)の三条御引渡郷村帳(幸田重寛氏文書)に村名がみえ高五一〇石五斗余。同九年幕府領。寛永一三年(一六三六)の新潟与亥御成ケ本帳(菊屋文書)に前年に一九八石七斗の年貢米上納とみえ、同一八年の新潟与巳割付本帳(同文書)には高三一五石二斗余、うち四五石四斗余が枯引、残り一六九石七斗のうち本途一五二石七斗余・免六ツ六分・取米一六六石七斗余、新田一二石・免三ツ八分・取米四石五斗余、野手五石・免五ツ・取米二石五斗を合せ取米合計一七三石八斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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