大唐内典録(読み)ダイトウナイテンロク(その他表記)Da-tung neidian-lu

デジタル大辞泉 「大唐内典録」の意味・読み・例文・類語

だいとうないてんろく〔ダイタウナイテンロク〕【大唐内典録】

中国、唐代の仏教書。10巻。道宣編。664年成立。「歴代三宝紀」「法経録」「仁寿録」や西明寺蔵経を参照して編集した一切経の目録。後漢以後の経典集録。内典録。道宣録。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大唐内典録」の意味・わかりやすい解説

大唐内典録
だいとうないてんろく
Da-tung neidian-lu

中国,唐の高宗の麟徳1 (664) 年西明寺で編集された『一切経』の目録。『内典録』と略称される。澄照律師道宣の撰述。 10巻。後漢から麟徳1年までの 600年間の訳経論を録出したもので,隋の三大経録『歴代三宝紀』『法経録』『仁寿録』の長所を収め,短所を整理して作成されたものである。

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世界大百科事典(旧版)内の大唐内典録の言及

【道宣】より

…645年(貞観19)に玄奘(げんじよう)がインドから帰国すると,招かれて長安弘福寺での仏典翻訳事業に参加し,祇園精舎の制に模した西明寺が658年(顕慶3)に完成すると,その上座に招かれた。当時の長安仏教界の最高指導者と目され,律五大部を含む35部188巻にのぼる著述を残したが,とくに梁初より唐初に至る僧伝《続高僧伝》30巻,インドの地志《釈迦方志》2巻,当時の漢訳仏典目録たる《大唐内典録》10巻,道教を批判し仏教を高揚した《集古今仏道論衡》4巻,仏教護法論の集大成ともいうべき《広弘明集(こうぐみようしゆう)》30巻などは中国仏教研究上に不可欠の貴重な文献である。【礪波 護】。…

※「大唐内典録」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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