大喜(読み)だいき

精選版 日本国語大辞典 「大喜」の意味・読み・例文・類語

だい‐き【大喜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大いによろこぶこと。大きなよろこび。また、めでたいこと。
    1. [初出の実例]「又云、五月一日日出沐浴除過三百、令人无病、五月一日沐浴、延年除禍、一云、朔日沐浴不出、三月有大喜、依有此等文沐浴也」(出典:権記‐寛弘六年(1009)五月一日)
    2. 「彌陀の名号となふれば、摂取のひかりぞ身をてらす、煩悩さへてみえねども、大喜かならず生ずなり」(出典:浄業和讚(995‐1335)下)
    3. [その他の文献]〔荘子‐在宥〕
  3. 仏語。四無量心の一つ。仏が衆生(しゅじょう)の楽しみ喜ぶのを見て随喜する心。
    1. [初出の実例]「大慈大悲者名為仏性仏性者名為如来。大喜大捨名為仏性」(出典教行信証(1224)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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