大子村(読み)だいごむら

日本歴史地名大系 「大子村」の解説

大子村
だいごむら

[現在地名]大子町大子

久慈川の上流部西側にあり、支流おし川との合流地点に開け、北は矢田やだん村・浅川あさがわ村。保内ほない郷の中心地で、交通の要所でもあり、南郷なんごう街道と馬頭―黒羽街道との分岐点にあたり、また渡しを越え天下野けがの(現水府村)へも通ずる。

一六世紀末と推定される某知行充行状写(「水府志料」所収)に「いけ田之内さくら岡屋敷、たいこのうち北宿、両地十貫文地可申立候」とある。「寛永文書」(茨城県立図書館蔵)の寛永八年(一六三一)の覚に「だゐご」とみえ、同一二年の水戸領郷高帳先高には「だいご村」とあり、同一五年の御代官郷高帳(「田制考証」所収)の村々高寄新家惣右衛門分には「大子村」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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