大子町(読み)だいごまち

日本歴史地名大系 「大子町」の解説

大子町
だいごまち

面積:三二五・〇七平方キロ

県の最北西部に位置し、北は福島県東白川ひがししらかわ郡、西は栃木県那須なす郡、東は当郡里美村・水府すいふ村、南は那珂郡山方やまがた町・美和みわ村。ほぼ中央を久慈川が南流し、東は男体なんたい(六五三・九メートル)を最高峰として標高四〇〇―六〇〇メートルの尾根が直線的に続く久慈山地、西は最北端に屹立する八溝やみぞ(一〇二二・二メートル)から六〇〇―九〇〇メートルの八溝山塊が断続的に連なる。冬は「八溝おろし」が吹いて寒さが厳しく、「シガ」とよばれる氷片が久慈川を流れ、春から夏にかけてはよく雹が降り、被害も多い。

町は南の一部を除き陸奥国白河しらかわ依上よりかみ(郷・保)に属したが、永禄年間(一五五八―七〇)佐竹氏領となってから常陸国に編入された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大子町」の意味・わかりやすい解説

大子〔町〕
だいご

茨城県北西端,久慈川の上流部にある町。 1891年町制。 1955年依上 (よりかみ) ,袋田,宮川佐原黒沢,生瀬,上小川の7村および下小川村の一部と合体。古くから茨城街道 (現国道 118号線) 沿いの市場町。奥久慈馬産地域の中心でウシウマの市が開催された。傾斜地を利用したコンニャクイモ栽培が行われる。 JR水郡線,国道 118号線が通り,袋田の滝をはじめとする渓谷美や袋田温泉,八溝山など観光資源に恵まれる。この地方に伝わる「ささら舞い」は有名。奥久慈県立自然公園に属する。面積 325.76km2人口 1万5736(2020)。

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