大島代官記(読み)おおしまだいかんき

日本歴史地名大系 「大島代官記」の解説

大島代官記
おおしまだいかんき

写本 鹿児島県立図書館・栄家・笠利町立民俗資料館

解説 慶長一八年に置かれた大島奉行は寛永一六年代官に代わり、同年から付役も置かれた。以降横目目付・座横目・蔵方目付などその他の主要役名および役人名、仮屋移転・黒糖生産高・御慶事上国、代官の乱心記録や汚職などの行状、異国船渡来、安永六年・天保元年の二度にわたる砂糖総買上げ、宝暦・安永・天明の砂糖不作の記録、旱魃その他の主要事項が記載され、基礎的史料として重要である。活字本として福岡大学研究所刊の「道之島代官記集成」があり、底本に県立図書館本を使い、大島代官記書抜(名瀬市誌編纂委員会蔵)・大島私考(鹿児島県立図書館蔵)・大島代官記抄全(東京大学史料編纂所蔵)および永井龍一編と鹿児島県立大島高校図書部の謄写本二冊によって校訂を加えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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