大崎保(読み)おおさきほ

日本歴史地名大系 「大崎保」の解説

大崎保
おおさきほ

東大崎・西大崎を中心とする一帯に比定される。市内八幡はちまん町に鎮座する八幡宮所蔵の鰐口に、文明三年(一四七一)八月、新保盛秀が「越後国蒲原郡大崎保八幡宮」に寄進した旨の刻銘がある。同八幡宮はかつて大崎に鎮座していたとの伝えもある。また永正一八年(一五二一)正月二二日の旦那売券(米良文書)には、熊野那智普門院相伝の「大さきのほう」などの旦那職が花蔵院に売渡されたことがみえる。享禄四年(一五三一)八月一〇日の山吉政久起請文(上杉家文書)には「被仰付大崎保御料所之御年貢之事、上分四百貫文、并定夫弐人、御出陣之時者牛壱疋、牽手一人、段米九十俵、可致進納候」とあり、大崎保は守護上杉氏御料所で、蒲原代官山吉氏の管轄下にあったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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