大嶋村(読み)おおしまむら

日本歴史地名大系 「大嶋村」の解説

大嶋村
おおしまむら

[現在地名]筑波町上大島かみおおしま

筑波山の西麓に所在。沼田ぬまた村・国松くにまつ村より北上して真壁まかべ郡に通じる山根筋やまねすじ道の街村。村内は下宿しもじゆく山中坪やまなかつぼ前峯まえみね坪・井戸川いどがわ坪に分れ、民家は山根筋道に沿って南北に並び、街村形態を残す。村域東方の山林中に円墳約八〇基からなる前峯古墳群、布目瓦を伴う真福しんぷく寺跡・前峯廃寺跡、勾玉出土をみる井戸川古墳群があり、筑波山西麓の緩傾斜面から村の西方を南流する桜川に至る間は早い時期から開けていた。井戸川地区には館の内たてのうちの地名が残り、小田城の支城大嶋館跡があり(大嶋村村絵図)中世には小田氏の領域であった時期もあることがわかる。

大嶋村
おおしまむら

[現在地名]筑波町下大島しもおおしま

大形おおがた村東南に所在。土浦から桜川沿いに筑波山麓へ至る筑波道が通じる。慶長七年(一六〇二)の大島村御縄打水帳(飯竹一夫文書)によれば天領で村高三二〇・四四六石のうち田は二〇六・八一二石で二〇町五反一畝一歩、畑は一一三・六三四石で一三町七反三畝一四歩。元和二年(一六一六)旗本横山興知の知行地、元禄一一年(一六九八)土浦藩領となり廃藩置県に至った。同年の大島村差出帳(同文書)によると村高三二〇・四四六石。田二〇町五反一畝一一歩・畑一三町七反三畝四歩。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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