大師河原村(読み)だいしがわらむら

日本歴史地名大系 「大師河原村」の解説

大師河原村
だいしがわらむら

[現在地名]川崎区大師だいし町・大師本だいしほん町・大師公園だいしこうえん東門前ひがしもんぜん一―三丁目・中瀬なかぜ一―三丁目・観音かんのん一―二丁目・藤崎ふじさき一―四丁目・出来野できの・大師河原一―二丁目・大師駅前だいしえきまえ一―二丁目・田町たまち一―三丁目

多摩川右岸河口に位置し、東は海に臨み、南は大島おおしま村・池上いけがみ新田に接する磯方の村。小田原衆所領役帳には行方与次郎「三百六拾壱貫弐拾四文 江戸六郷大師河原共ニ」とある。村名は、川中島かわなかじま平間へいげん寺の本尊弘法大師像を漁夫がこの浦で引揚げたことによるとされる(風土記稿)四谷耕地よつやこうち遠藤野耕地えんどうのこうち藤崎耕地ふじさきこうち塩浜しおはまなどの小字がある。

近世を通し幕府直轄領。川崎宿の定助郷村を勤め、享保三年(一七一八)の助郷高七三一石(「川崎宿助郷帳」森文書)。延享四年(一七四七)の稲毛川崎用水通田反別堰々諸色人足一件(横浜市添田文書)によれば田四一町二反余、畑四八町四反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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