大型スーパーマーケットなどの出店を調整し、事実上、規制してきた大規模小売店舗法(大店法)を廃止したのにかわって制定した新法。正称は大規模小売店舗立地法で、1998年(平成10)6月公布、2000年6月施行。大型店の出店調整の基準を大店法時代の中小商店保護から、都市計画にもとづく周辺環境への配慮に切り替えたのが特徴。店舗面積1000平方メートル超の大型店は新法に従い都道府県や政令指定都市に出店を届ける。自治体では住民の意見をききながら、大型店の出店が交通渋滞、駐輪、騒音、ゴミ対策など環境面から適切かどうかを審査、大型店側に出店撤回を含む必要な対応を求める。新法が目的とする生活環境の保全が具体的にどのような範囲におよぶか、運用しだいで、大型店の野放しの出店につながったり、逆に出店規制強化とつながるため、運用指針の透明性が要求される。
[阿部誉司文]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新