朝日日本歴史人物事典 「大弐局」の解説
大弐局
鎌倉前期の武家の女性。御家人加々美遠光の娘。文治4(1188)年から鎌倉幕府の女房として名がみえ,頼家(源頼朝と政子の長男)養育係のひとり。政子が次男実朝を生んだとき,上野局,下総局と共に介錯に当たる。その後は,生後3カ月の実朝の初の外出に供奉していることなどから,実朝の養育をもっぱら担当していたと推測される。建保1(1213)年の和田義盛の乱後,勲功の賞として羽後国(秋田県)由利郡を与えられた。
(田端泰子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報